HOME > 製品情報 > コードレスVCT組合せ試験装置(CVE-27A)
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発変電所において、配電盤の新設や改造等を行った場合、VCT組合せ試験や電圧突合せ試験が行われています。 これらの試験では、基準側と比較側における電圧や電流の位相差を求める必要があるため、この2地点の電圧信号又は電流信号を1つの計測器にケーブル等で接続し、 同時に測定を行っています(図1参照)。
「コードレスVCT組合せ試験装置(CVE-27A)」は、この2地点の電圧信号又は電流信号をケーブル等で1つの計測器に接続することなくVCT組合せ試験や 電圧突合せ試験を行うことができます。基準側及び比較側のそれぞれの地点に計測ユニットを置き、内蔵時計により同時刻に測定を行い、その測定データを 無線LAN等によりセンターユニット(ノートパソコン)に伝送し、Excelでそれらのデータを表示します(図2参照)。
「コードレスVCT組合せ試験装置(CVE-27A)」は東北電力株式会社 仙台技術センター様と弊社との共同研究により平成22年度に開発されたものです。 本試験装置により、VCT組合せ試験や電圧突合せ試験の作業を大幅に省力化すると共に、これらの作業に伴うヒューマンエラーを低減できます。
内蔵時計の誤差は1時間当たり 10 μsec 以下、位相差換算で 0.2゚以下であり、VCT組合せ 試験又は電圧突合せ試験に必要な性能を十分に満たすものとなっています。
基準側、比較側が異なる発変電所の場合等、従来方法では不可能であった遠距離間のVCT組合せ試験や電圧突合せ試験が「コードレスVCT 組合せ試験装置」により実施できます。
このような遠距離間の試験の場合、内蔵時計はGPSを用いて校正し、収録データの送受信には無線LAN及び携帯電話を使用します。
2台の計測ユニットにより同時測定された電圧電流の実効値及び位相のデータはセンターユニットに送信され、Excel Worksheet に自動的に入力、 表示されます(左図参照)。これにより従来方法で必要であったデータの読み取り、パソコンへの入力作業等は不要となります。
左図に示す位相基準(赤塗りつぶし)は任意の位相測定項目に変更することができます。 なお、お客様のVCT組合せ試験や電圧突合せ試験用のチェックシートと左図の測定結果表示シートについてセル参照を設定しておくことにより、 測定完了直後に試験結果を確認することができます。
変電所内で無線LANや携帯電話が使用できない場合は、有線LANを使用できます。
磁石により容易に固定できます。
電流 : 三相交流電流 R、S、T、N の4要素
電圧 : 三相交流電圧の相電圧 R-N、S-N、T-N 及び線間電圧 R-S、S-T、 T-Rの6要素
実効値 | 位 相 | ||||
---|---|---|---|---|---|
レンジ | 確度※ | レンジ | 誤差 | ||
電 流 | 1 ~ 20A | ± 1.0% | 0 ~ 360° | ± 3° | |
0.1 ~ 1A | ± 1.0% | ||||
0.003 ~ 0.1A | ± 1.5% | ||||
電 圧 | 相電圧 | 10 ~ 150V | ± 1.0% | 0 ~ 360° | ± 3° |
線間電圧 | 10 ~ 250V |
※ 各レンジのフルスケール値を基準とする値です。
レンジ切換は自動で行われます。(手動では切換できません)
電流 : クランプセンサ
電圧 : ターミナルへの直接入力
50Hzまたは60Hz(購入時に周波数を指定)
センターユニット : AC100V 又は内蔵電池(ノートパソコン)
計測ユニット : AC100V 50W 又は単2ニッケル水素電池 12本(約1.5h動作可)
無線LAN親機 : 単3ニッケル水素電池 5本(約2h動作可)
無線LAN-無線LAN (近距離の場合)
無線LAN-携帯電話 (遠距離の場合)
有線LAN-有線LAN
有線LAN-無線LAN
有線LAN-携帯電話
外形寸法(mm) | 重量(kg) | |||
---|---|---|---|---|
W | D | H | ||
計測ユニット | 400 | 280 | 130 | 7 |
※ お断りなく外観・仕様・価格を変更することがあります。
・LANケーブル 30m ドラム付
・スイッチングハブ
・スイッチングハブ用電池ボックス
CVE-27Aでは、CVE-27に有線LANの通信方式を追加しました。
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