HOME > 製品情報 > VT・CT回路負担測定器(CVE-33)
発変電所の工事においては、VT、CTを実際の回路に接続する前に、VT、CTの2次・3次定格負担に対し、接続する回路の余裕度を事前に確認する試験(回路負担測定)を行う必要があります。本測定器は、その試験を安全かつ容易に行う事を目的とした測定器です。弊社従来品から改良し、単相AC100V電源での使用が可能となっています。
平成28年度に東北電力株式会社 北上技術センター様の委託研究により開発したものです。
本測定器は試験用電源と電圧・電流測定器を共に内蔵しており、一台で負担測定が可能です。本測定器の電源は単相のAC100Vですが、VT回路負担測定用に三相出力が可能ですので、三相電源が無い環境でも測定できます。
負担測定の種類を選択し、STARTボタンを押すだけの簡単操作です。測定は3~7秒程度と短時間で測定できます。また、負担値を自動で定格換算して表示しますので、測定後すぐに負担値を確認できます。
弊社の従来品(CVE-17A)と比べ、大きさは約1/5、重さは約1/4と大幅に小型軽量化しています。
負担測定箇所への接続用として、ワニ口クリップとY型圧着端子の2つを用意しております。測定点の端子形状に合わせお好きな方を選べます。
接続端子を短絡しても本測定器が故障しないような設計になっております。また、万が一の場合に備え試験用電源の出力にはヒューズが入っていますので、被測定対象に過電流が流れないようになっています。
CVE-33 | 弊社従来品(CVE-17A) | 汎用電源・測定器での構成例 | |
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装置構成 | CVE-33のみ | CVE-17Aのみ | 三相電源 電圧・電流計 クランプセンサ(電流測定用) |
寸法・重量 | 300×250×100(mm) 4.2kg |
450×290×280(mm) 17kg |
三相電源350×200×450(mm) 15kg 電圧・電流計100×225×70(mm) 0.75kg |
電源 | 単相AC100V | 三相AC200V | 単相AC100V |
配線 | 測定器と測定回路を一対一で接続するだけなので 簡単です。 | 電源の配線と電圧、電流計の配線を別々に行うため 複雑です。 | |
操作 | モードを選びSTARTボタンを押すだけなので 簡単・高速でミスを防止しています。 | 各装置をマニュアル操作するため複雑で時間がかかり、 ミスの可能性もあります。 | |
負担の計算 | 自動計算なので簡単・高速でミスを防止しています。 | 手動計算のため時間がかかり、ミスの可能性もあります。 | |
その他 | 配線と収納ケースが付属しています。 | トランク一体型で、配線も付属しています。 | 一般的に三相電源は非常に高額です。 |
【190V換算モード】
【110V換算モード】
負担測定範囲 | CT | 1~ 100 VA(計算式1/2モード)、2~ 200 VA(計算式1/1モード) | ||
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VT | 0.15~ 10 VA | |||
EVT3次 | 200 ~ 2000 VA (定格190V換算モード) 67 ~ 670VA (定格110V換算モード) |
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試験用電源 | 定格相電圧 | 定格出力電流 | 相/周波数 | |
CT | 1V(※1) | 1000mA | 単相 50/60Hz | |
VT | 63.5V(※2) | 160mA | 三相 50/60Hz | |
EVT3次 | 10V(※2) | 600mA | 単相 50/60Hz | |
電圧電流測定範囲 | 電圧(最大) | 電流(最大) | ||
CT | 1V | 1000mA | ||
VT(※3) | 70V | Hレンジ | 160mA | |
Lレンジ | 10mA | |||
EVT3次 | 12V | 600mA | ||
電圧電流測定確度 | ±1% of Range (VT電流) ±1% of F.S(VT電流以外) |
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電源 | AC100V ±10% 50/60Hz(単相) | |||
外形寸法・重量 | 300x250x100(mm) (突起部除く)4.2kg |
(※1)CT測定時の出力トランスの定格値です。出力トランスと負荷の間には電流制限抵抗(1Ω)が入りますので実際の出力電圧はこれより低下します。
(※2)VT/EVT3次用出力トランスの定格値です。定電圧化されていないため変動します。
(※3)レンジ切換は自動で行われます(手動では切換できません)。
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